あんこらりあ絵日記

あんこ in オーストラリア w/理系夫 (feat. のりお)

マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話〜その後〜

★マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話(全13話)を読む↓

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オーストラリアは空前の新築マンションブームでどんどん高層マンションが建っているがすっかり崩壊恐怖症になってしまった私たち、のくせにまた新築マンションに住む懲りない私たち、新築特有の故障や設計ミスでよく怪我をする

例のクリスマスイブマンション崩壊危機事件によるトラウマで建物が軋む音に敏感になり、夜眠れなくなる

そして私が眠れなくなった。

普段から建物が軋む音はよくするんだけど、言われてみると確かにこの日は頻繁で、音もいつもより大きい気がした。

そして確かに、のりおがハウスから出てこないのは変だ…(いつもは一緒にベッドで寝てる)。

一度それを意識し始めると気になって…「崩壊」の二文字が頭から離れない。

でも、人を起こして怖がらせといて、自分は秒で寝るって…

どうなの。

(のりおはしばらくしたあと、ベッドに潜り込んできました)

【完】マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑬

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マンション崩壊危機事件後、3週間ほど家なき子したあとついに新しい家を見つけて引っ越すことができたが、崩壊危機マンションの解約に一苦労した

借主を失いたくない不動産屋が突然の音信不通。全く連絡が取れないので、強硬手段で鍵を返還、話し合いもできなそうなので違約金もちゃんと払った。この経験をきっかけに私たちは日本帰国を真剣に考え始めた

結局、2019年2月まで続いた調査の結果、原因は設計ミスによる構造上の欠陥だとわかった。

崩壊の危険はなく、住むのに問題はないとされたが、2019年9月時点で20戸がいまだに立ち入れない状態とのこと。修復作業はまだ続いていて、事件が起きた2018年のクリスマスイブから帰れないままでいる残りの住人たちも2019年のクリスマスまでには全員帰れる予定だそうです。(よく待ってたな…)

この修復作業の間に、建設業者に家の物を盗まれた人もいたそうな。そんなの泣きっ面にハチすぎるよ…

この事件、実は氷山の一角だったようで、2019年6月に別の築10年ほどのマンションでも同じようなことが起き、住人たちは全員避難、いまだに一人も帰れていないそうです。

今もどんどん新しいマンションが建っているので、その中に崩壊予備軍がどれだけいることやら。

私たちは賃貸だったからまだ良かったけど、購入してしまっていた人にとっては悲劇でしかないこの事件。

オーストラリアで新築マンションを買おうとしている人は、考え直したほうがいいかもしれません。

★その後の私たち↓

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑫

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崩壊危機マンションの調査・修復作業が長引きもう1週間ホテル暮らしをすることになった私たちは、溜まった洗濯物をしに一度マンションに戻った。するとそこで待ち構えていたのは無断でカメラを向けてくるオーストラリアの某テレビ局の人たち

忙しいと言って断っているのに完全無視でインタビューを続けようとするメディア。洗濯物が終わった後もそこにいて、マンションを出てから車に乗るまでずっとカメラで追われ、すごく嫌だった

真夏の炎天下で、忙しいって言ってる人に長々と質問…しかも、メディア側が"使える"発言を引き出すために、誘導するような質問の仕方だったらしい。

例えば、「建設会社に何か言いたいことはありますか?いま家がなくて大変でしょう?」みたいな。

メディア的には「建設会社のせいで、本当に不便な生活をしている!どうしてくれるんだ、プンスカ!」とかいう文句を期待してたんだろうけど、メディア嫌いなテテは、

「それなりにトラブルはあったけど、何とかうまくやっていけてます」

と、わざと"使えない"発言をしたらしい。

聞く相手を間違えたな…

あと、日本のニュース記事で、この崩壊危機事件が発生したのがクリスマスイブの「夜」になってたけど、正しくは「昼過ぎ」です。

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★私がメディアを嫌いになった理由(全14話)↓

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑪

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マンション崩壊危機事件から五日目ついにマンション側が住人のために宿泊先を用意、全住人をそこに送る手続きが始まった。ペットがいる家庭は自分たちで手配が必要だったが、十日間の宿泊費も食費も補償された

2018年から2019年への年越しはホテルで過ごすことになった。十日間のホテル暮らしはそれなりに快適だったけど、やっぱり行動が制限されるし十日もいるとさすがに飽きてきた

マンション側が用意したホテルは、日本でいうと東横インとかアパホテルかな…モーテルと比べると全然いいとこ。

私たちが泊まったホテルも新しいデザイニングホテルでなかなか良かったけど、郊外だったので周りにあまり娯楽もなく、ルームクリーニングでは床を掃除してくれなくて、喘息持ちな私はよく発作出してた。

それでも外食でけっこういいもの食べたりして、贅沢な暮らしをしてたと思う。

でも住人の中にはこの補償内容に不満を持つ人もいて、テレビのインタビューで激昂していた。全然足りない、宿泊先の部屋が狭い、食費もこんなんじゃ何も食べられないとか…普段どんだけいいもの食べてんだろ…

さらに、補償のことをどこからか聞きつけ、このマンションに住んでいないのに住んでいたと言ってお金を貰おうとする輩もいたらしい。どんな神経してんだ?!

長期ホテル暮らしは不便なとこもあったけど、マンションの管理会社や建設会社はこの混乱の中、良くやってくれていたと思う。

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑩

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マンション崩壊危機のためイブの夜に車中泊した私たちは翌日全身筋肉痛のような激痛に見舞われた。クリスマスの夜から三日間モーテルに泊まり、横になって寝れる幸せをかみしめた

チェックアウトの前日にやっとマンションの管理会社から連絡がきて、十日の調査、修復作業の間の宿泊費を負担、宿泊先までの送迎サービスまであるというので翌日そのマンションに戻った

クリスマスの夜、まだ疲れていたのか、金縛りに何度もあった。体中が痛いし、車中泊はもうこりごり…

しばらく音沙汰なしのマンションだったけど、突然の建設会社の補償宣言。

宿泊先の用意、さらに宿泊先までの送迎サービスなんて、オーストラリアらしくない気の回しようだなぁと思ったら、なんとその建設会社の親会社が日本の大手、K建設だった。

K建設のエンジニアたちもわざわざ日本から調査にやってくるとのことで、せっかくの年末年始に子会社がやらかしたことの尻拭いさせられて、ほんとかわいそうと思った。

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑨

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2018年クリスマスイブに起きた高層マンション崩壊事件で避難を余儀なくされた住人たちの多くに翌日帰宅許可が出された

しかし残りの住人たちの部屋がまだ危険な状態のマンションに普通に戻る人はほとんどいなかったため、荷物を持ち出すのに行ったり来たりでせわしないクリスマスとなった

住人の多くは出ていったけど、普通に戻った人も中にはいたらしい。怖くないのかな…?夜とか眠れなそう。

危険とされた部屋の人たちは荷物を取りにいくのに5分間だけ入室を許されたらしい。

このとき、マンションの管理会社側からは「許可がおりた人たちは今日から住めるけど、まだ詳しい調査は続行中で、機械の音とかうるさいかも」とか、そんな連絡しか来なかった。

この建物のゾーンの仕組みとかも全部インターネットのニュースで得た情報で、住人たちはマンション側の対応に不満を抱えていた。

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑧

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2018年のクリスマスイブ、マンション崩壊の危機に遭遇し、家には帰れず、電気が止まって冷蔵庫の中のものがダメになっても、それなりにイブの夜を楽しんだ

その夜マンションの様子をもう一度見にいくと、電気が止められたため中は真っ暗で、ただそこに静かに佇む無人の高層マンションはなんだか不気味だった。その後スーパーで歯ブラシやら下着やら買い出し、近くに路上駐車して車中泊した。メリークリスマス

事件発生時に外出していた人たちはそのまま家に帰れず、ペットが家に置き去りになったりとかもあったみたい。電気が止められた真っ暗な部屋で、ひたすら飼い主の帰りを待つペット…想像するだけで胸が痛くなった。

その日テテがたまたま休みを取ったこと、午前中に買い物を済ませ、そのときみんな一緒に家にいたこと、車で逃げ出す判断をしたこと…いろんなことが重なって、こんな状況下でも、まあまあ楽しいクリスマスイブが過ごせた。

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑦

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公園を追い出された私たちは車で付近をまわり、情報を集めた。そのとき住人のために避難場所が用意されたと聞いて行ってみると、汚い倉庫にペットボトルの水と椅子が置いてあるだけで、私たちはその日車中泊をする決心をした

その頃にはインターネットのおかげで最新の情報を手に入れることができた。ニュース速報をみると、そこにははっきりと建物崩壊の文字が…事件発生時、10階部分の壁に大きな亀裂が走り建物が数ミリ動いたとのこと。あのときの嫌な予感は当たっていた。立入禁止区域はさらに広がり、近くの駅が閉鎖し電車もストップ、近隣の建物にも避難命令がでてスーツケースを持って逃げる人たちも…それでも住人たちがいつ帰れるのか何が原因なのかはまだ不明だった

一連の衝撃で玄関のドアが開かなくなって中に閉じ込められてしまい、警察が特殊な機械でドアを壊してやっと出られた人もいたらしい。あの大音量の避難警報の中で、そこから逃げられないとか…怖すぎ!

用意された避難場所の倉庫が汚い上に何もなくて、そこで帰宅許可がおりるのを待つよりは、車に泊まって様子を見ようという話になった。車がなかったら一体どうなっていたんだろう…

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑥

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クリスマスイブの午後、大きな亀裂音と建物の揺れのあと避難警報が出て、命からがら車で逃げ出した私たちは、情報収集しようと現場近くに戻ると、そこにはすでに大勢の警察官たちがいて立ち入り禁止になっていた

警察に追い払われたので、そのまま公園にとめた車の中で外の様子を伺っていると次から次へと来る警察や消防の車に、隣の建物からも避難する人たちがぞくぞく出てきた。しまいにはその公園まで立入禁止区域になり、私たちはそこを追い出された

すごく広い公園の全域がついに立入禁止になって、嫌な予感はどんどん確信に変わっていった。

この日はすごく天気が良くて外も暑かったので (オーストラリアはこの時期、真夏!) 車があってかなり助かった。あの時のテテの「車で逃げよう」という判断がこのあとも功を奏します。

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マンション崩壊危機で3週間家なき子になった話⑤

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2018年のクリスマスイブの午後に起こった突然の建物の揺れと避難警報発令、私たち夫婦は着の身着のままうちを飛び出し、長い非常階段をおりてやっと一階にたどりついたときテテが…

そのまま外に出るより地下一階の駐車場まで降りて車で脱出しようと提案、他の住人たちが一階から外に逃げていく中、命からがら地下まで降りて車で無事脱出した

地下の駐車場にいたときが一番の恐怖だった。「今崩れたら一瞬であの世だね」と脅しあいながら(?)車まで急ぎ、無事脱出成功した。

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